いまここに、あるもので

労働から活動へ、消費から生産へ、利益から恩恵へ

Must Listen:Cat Power キャット・パワー

ジョージア州アトランタ出身のシンガーソングライターで、

アコースティックギターorピアノをバックに少ない音階のメロディーが特徴。

スモーキーで艶のかかった声で丁寧に歌い上げる。

 

90年代はソニック・ユースを彷彿とさせるグランジ・ロックテイスで、

最新のアルバムはエレクトリック寄りだけど、美しいメロディと声はずっと変わらない。

 

本国アメリカではかなり人気があるようで、

ニューヨークに住んでいた時通っていたレコード屋の店員も

"Everybody's Favorite"(皆大好き!)と言っていた。

You Tubeでは

「彼女の声を聴くと耳がオーガズムに達してしまう」

キャット・パワーを聴いていると、いい匂いのする女の子とハグした気分になる」

なんて、かなり感覚的な表現で賞賛されていることが多い。

これとてもよく分かる。

 

私が出会ったのは今は無き横浜HMVの試聴コーナーでだけど、

"Greatest(2006年)"のピアノのイントロと歌いだしを聴いて、

全身に鳥肌がたったから。

 

www.youtube.com

 

彼女の音と声は、全身の毛穴から染み入ってく。

30歳を過ぎた頃から、いつの間にかこの人の歌ばかり聴くように。

アコースティックなスタイルからジョニ・ミッチェル に比較されることが多いらしい。

 

でもグランジオルタナロックを経由したサウンドなので、

私のように90年代に青春を過ごした人にはどこか懐かしく聴きやすいかも知れない。

スモーキーなジョニ・ミッチェルて感じかな。

 

楽曲と声がいいのは勿論なのだけど、それ以外にも特筆すべき魅力が沢山ある。

 

  • 歌っている姿が美しい

国籍男女問わず、この人より歌う姿が美しい人はなかなか居ない。

パフォーマンスも服装もとても簡素で飾り気が無いけれど、

全身から色香が漂っていて

『この人きっととてもいい匂いがするんだろうな』と想像してしまう。

艶と粋、透明感と燻し銀が同居している。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

そういえば、日本の歌姫UAの歌う姿も、

同性ながらどきっとするほどの色艶を感じる。

 

  • カバーがオリジナルよりよい

大御所から同世代まで幅広いアーティストの楽曲をカバーする人だけど、

その完成度の高さに驚かされる。

個人的にはオリジナルよりよいと感じるものも多い。

 

その一つがオアシス "Wonderfall"

  

www.youtube.com

オリジナル版も良いことを踏まえた上で、

この曲はもうキャット・パワー名義にしてしまっていいのではないかと思わせる程。

しかもギターだけという超シンプルなアレンジ。

 

もう一つはジャニス・ジョップリン"Woman Left Lonely"

www.youtube.com

こちらは流石にオリジナルを抜いているとは思わないけど、

全くひけを取っていない。

ジャニスとは全く異なる歌唱スタイルなのに、同じくらいの強度と優しさがある。

そもそも神格化さえされているジャニスをカバーして同等、

ということが驚異的だ。

 

  • ブランドのモデルを務めたことがある程ルックスがいい!

それも20代の頃より、30代、今の40代の方が磨きがかかって美しい。

20代の頃はボーイッシュで可愛い女の子、と言ったところだけど、

 f:id:slowinputslowoutput:20150723135257j:plain

f:id:slowinputslowoutput:20150723135326j:plain

30代でジェーン・バーキン・ヘアになると、一気に女らしく艶やかになり

f:id:slowinputslowoutput:20150723135411p:plain

 

f:id:slowinputslowoutput:20150723135428j:plain

40代になってモヒカンショートにしてしまう潔さとかっこよさ。

太めに引いたアイラインも似合ってる。

f:id:slowinputslowoutput:20150723135453j:plain

f:id:slowinputslowoutput:20150723135558p:plain

 

90年代ぽいノームコアベースのボヘミアンファッションも超が付くほどスタイリッシュ。

グランジ娘同士でもあるケイト・モスのUSAジョージア版といってもいいかも。

 

 

Cat powerの人生は、ナチュラル&マイペースな雰囲気に似合わず意外と紆余曲折だ。

若い頃からドラッグやアルコールに溺れ、つい最近までアルコール依存症だったよう。

ばっさり髪を切ったのも恋人との別れか影響しているようで、

成熟した大人の女性に見えるが、中身は不安定でとても繊細なのかも知れない。

でもその儚さと危うさが魅力でもある。

ネガティブにも思えるエピソードを知って私は余計に好きになった。

 

髪もセットしないまま煙草をくゆらしている姿もはまり過ぎ。

ケイトとこの人は煙草止めないで欲しいな。

f:id:slowinputslowoutput:20150723135744p:plain

 

f:id:slowinputslowoutput:20150723135801j:plain

 

成熟してもなお少女で少年ぽい感じが素敵。

ニコ、ジェーン・バーキンケイト・モスパティ・スミスと並ぶ大好きなアイコン。

 

f:id:slowinputslowoutput:20150723135829j:plain

f:id:slowinputslowoutput:20150723135934j:plain

 

f:id:slowinputslowoutput:20150723135950j:plain

 

 

 

関連記事

 

slowinputslowoutput.hatenablog.com