いまここに、あるもので

労働から活動へ、消費から生産へ、利益から恩恵へ

Must Listen: M.I.A ミア

"Edgy""DOPE" という形容詞が当てはまる人がどれだけいるだろう。

80年代はマドンナだったのかも知れない。

2000年台はレディー・ガガではない。

 

M.I.A嬢です。

 

 

生まれはスリランカ

少数民族のタミル人。

育ちはイギリス。

出身は世界の芸大 ゴールドスミス(orセント・マーチンだったと)

アーティストとしても期待大だったのに、急にミュージシャンへ。

パブリック・エネミーみたいな社会派の歌詞で、

誰も聞いたことの無いビートと訛りの英語で、

蛍光色とゴールドを身につける、アジアンガール。

 

スウェットショップでGAPのジーンズ塗ってたり、

ケープを巻いていそいそ歩いてたり、

東南アジアのゴーゴーバーで踊ってたり、

そんな風に思われてたアジアンガールの一人が、

アメリカ・ヨーロッパで最もかっこいい、

とんがってるアーティストになっている。

 

有名になったのは言うまでも無く、これ。

スラムドッグ・ミリオネア

このPV、ニューヨーク・ブルックリンのFulton.streetで撮影されている。

私が住んでいた場所だ。

中流下流の移民・アフリカンのhomeだった。

でも色とりどりで適当で大好きだった。

 

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「私たちがしたいのは

 お金(チャリン)と銃(バンバンバン)だけ」という

とても悲しい皮肉な歌。

 

M.I.Aが生まれ育ったのは、チャリンとバンバンバンの餌食となる、

発展途上国と先進国のスラムだった。

 

父親独立運動のため、スリランカ政府に対して抗議活動、

その間に沢山の親戚を亡くす。

父親までもが行方不明(M.I.A=Missing In Action)になり、

残りの家族と共へイギリスへ逃げる。

そこでもスラムでの生活が待っている。

 

タフ、サバイバルという言葉が良く似合う。

それにしても、よくヤク中の売春婦とかにならないで済んだものだ。

 

そして同じような境遇の子供たちが世界にどのくらいいるのだろう。

スリランカやアジアに限らず、中東やアフリカ、南米を含めて。

 

20$は銃の金額。アフリカでは銃は20ドルで買えるらしい。

そこと先進国との温度差とを感じると現実感が無くなるだろう。

まさに足が天を向いて、頭が地を向いている。

Pixies"Where is my mind?"の最初のフレーズだ。

以前「先進国の子供にしかPixiesは理解できない」と書いたけど、

どちらも経験している子供は、

Pixiesの体現するカオスそのものを通過してきた。

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それにしてもお洒落すぎるM.I.A嬢。

内巻きボブ、ブルーピンクの口紅、ゴールドアクセ、

司令官風キャップ、派手過ぎパンツ+パーカー・・・。

20歳aroundだったらコピーしてるだろうなあ。

 

近年のPVはまさに

DOOOOOOOOOOOOOOPE!!!!!

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 アラビックですよ、ハラルですよ。

時計仕掛けのオレンジ風M.I.Aちゃんですよ。

 

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インディーですよ、編みこみイカし過ぎですよ。

ターバン巻き方教えてください。

 

 

彼女の打ち込みは全てが、銃の音。

バンバンバンが、彼女の楽器の音。

トラウマという言葉は彼女の中でどう機能しているのだろうか?

 

ファッションセンスも抜群。

世界で最も弱者でマイノリティだった彼女が、

80年代成金風ファッションに身を包む。

こんな皮肉があるだろうか?

こんな成り上がりがあるだろうか?

 

次の世代のDOOOOOPE女子はムスリムかも知れない。

チベットの三つ網娘も可愛い。

 

M.I.Aのように、完全に"New"な存在がまた現れるんだろう。

 

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