いまここに、あるもので

わざわざ要らないものを遠くから持ってくることないよね

だから貴方も精一杯生きなきゃ、という嘘

●誰が一番得をするのか

我ながら穿った見方だと思うけど、
天災以外の事件を耳にするとその疑問が頭を過ぎってしまう。

パリのテロ事件を知った時もそうだった。

被害者は気の毒だし、フランスには知人もいるし、パリには行ったこともあるから、勿論心は痛む。

でも最初に思ったのは、
「これでシリア難民がヨーロッパに入国するのが更に難しくなって、ヨーロッパ全体の右傾化が進むんだろうな」
ということだった。

私はヨーロッパにもイスラムにも個人的に強い思い入れはない。

今回の事件でまず一番損する人たち、
サバイバルが一番難しくなる人は誰なのか、
を真っ先に考えただけ。

●その反対に位置する人は誰か

それは想像の域を出ないし、
答えが出てもあんまり意味はない。

それを突き止めるのはジャーナリストの仕事。

でも、シリア難民をヨーロッパに入国させたくない人たちにとっては、ある意味期待通りの結果になっただろうと思う。

イスラム国がどういう集団なのか、
何故パリが標的になったのか、
誰も分からない。

なのに報道を見て分かった気になること。
それで情動や感傷に振り回されること。

それが一番危険だと思う。

●トレーダーのような醒めたマインド

テロも天災も他人の不幸を全て「売り」か「買い」で処理してビジネスだと思ってるような人たちは大嫌いだけど、

醒めた視点はいつも大事だ。
特に、大々的に扇動的に伝わってくる情報に対しては。

●接近も関与も出来ないというイライラ

辺野古の埋め立て、国の訴訟。
それとテロが今イライラする。

錯綜する情報を確かめる術もないし、
効果的な解決を提案したり、重大な決定に関与することも出来ない。

せいぜい署名くらいだ。

そういうとき、
MIAの"20 dollar"を聴くと自分が感じていることがよくわかる。

MIAはスリランカ出身のイギリス人。
父親が反政府の活動家で、親戚や友人が死ぬのを目撃し、
その後イギリスへ移り、世界のトップアーティストとなった。

世界の北と南を体験し、表現する女性。

アフリカで銃が20ドルで売られてる現実と、
キャデラックが欲しい自分。

youtu.be

そんなに欲しくも必要でもないキャデラックを手に入れることの方が現実的なのだ。

●だから貴方は精一杯生きなきゃ、と言う嘘

日本がまだまだ余裕ぶっこいてたときは、
世界で不幸が起きると必ず若い人たちはそう言われてた。

それはつまり、
「下には下がいるんだから、我慢しろ」てこと。

世界に対する態度として、非常に不遜で失礼だと思う。
一度も納得したことがない。

それは、

自分達はそうした不幸とは関係ない、
そのような不幸は自分達には決して起こらない、

という前提から発されているからだ。

でも、今の日本にはパリのような悲劇が起こる可能性がある。

辺野古の人たちみたいに一方的に、まるで当たり前のように権利を排除されることだって起こりうる。

そういう時にすべきなのは、我慢と真逆のものだ。