いまここに、あるもので

わざわざ要らないものを遠くから持ってくることないよね

なぜ若い人たちは消費に魅力を感じないのか

 「消費に疲れた」と彼女は言った

 

一世代若い友人達が、物欲がないというのは以前書いた通りです。

 

slowinputslowoutput.hatenablog.com

 

私は彼女達のほとんどに

「欲しいものないの? 私20代の時は洋服欲しかったよ。

 チープで可愛いのが似合わない年齢になっておさまったけど。」

そう聞きまわっていました。

 

「あんまり無いですねえ。でも皆が皆そうって訳じゃないですよ。

 ファストファッションとか買い捲ってる子もいますよ。」

 という意見が一番多かったです。

ファストファッションというのが時代を感じます。

  ヴィトンとかグッチみたいなブランドものではないんです。)

 

その中に

「私、もう消費に疲れました」

そう言う女性がいました。彼女は20代半ばです。

 

衝撃的な一言でした。

 

20代半ばで消費に疲れる!?

禅僧か? メディスンウーマンか?

どうしてその精神性に到達出来たんだ?

 

と呆然としたのですが、

ほぼ一回り新しい世代の彼女の環境を考えたら、

結構納得でした。

 

時間も空間も隙間無く「消費しろ」といわれ続ける 

 

1979年生まれの私が、インターネットを経験したのは20歳を過ぎてからでした。

 

最も感度のよい10代の時、私たちの情報源は

テレビ・雑誌・電車のつり広告 

ぐらいでした。

 

その分その三つの影響力は大きかったです。

 

赤文字系と言われるファッション雑誌のつり広告が、

電車を埋め尽くしていて、

とにかくブランド物を買え!!とメッセージを放っていました。

 

女子高生や若い女性のほとんどがそれに従っていました。

 

しかし80年代後半以降に生を受けた彼女達が、

インターネットに触れたのは遅くとも思春期前後です。

それから現在まで、数多くのメディアが登場し続けています。

 

 

すっかりじじばばの代名詞になったテレビ・雑誌・つり広告に加え、

ハードでは、パソコン・スマフォ・街頭コマーシャル 

ソフトでは、FB・インスタ・TwitterMy space(懐かしい)だのなんだの

 

それらに負けないように、

既存のメディアもあちこちに小さな広告を打つようになりました。

 

電車、特に都内の車内の広告の多さには驚かされます。

昔は、つり広告・壁・窓にそれぞれ一種くらいでした。

現在は、壁にも窓にも大中小沢山の広告が張られ、映像が付いています。

 

テレビを見なければ、雑誌を見なければ、電車に乗らなければ

広告を見ずに済む時代ではなくなったのです。

 

いつも広告・コマーシャルが隙を伺っているような状態です。

そして若い人達はその状況しか知らない。

 

「消費しろ」といいうメッセージはある程度は効果があります。

でも遣りすぎると段々と麻痺してきて、効果がなくなってきます。

 

 

アンジェリーナ・ジョリーだって有り難味がなくなる

 

男子が草食系と言われて久しいです。

性的なことにあまり興味がないとも言われます。

 

それはいつでもどこでも簡単にポルノが見られること、

見たくなくても目に入ることと関係していると思います。

 

「消費しろ」「性的に興奮しろ」というメッセージを、

ひっきりなしにもらい続けていると、

それが常態となって麻痺するでしょう。

 

どんなに質の高い商品でも、強い刺激でも、感覚は麻痺したまま。

 

アンジェリーナ・ジョリーから告白されたら、

どんな男性でも嬉しいに違いありません。

 

でも一日中「好き」「会いたい」「何してるの」てなメッセージが、

ライン、FB、メール、スカイプで送られてきたら、

どんな男性でもうんざりするでしょう。

 

若い人達がうんざりしているのは、「消費しろ」というメッセージだと思います。

あとは消費に終わりが無いことに気づいている。

 

 

新商品を消費することは、新しいことではない 

 

旧い人達は何か新しい商品を作って消費させようと躍起です。

消費そのものに興味を感じていないことに気づけない。

 

消費行動が自明になっているから。

「息するように」消費している人たちには難しいのでしょう。

 

私が知る若い人たちは、消費ではなく生産することに魅力を感じています。

更に彼らはインターネットや様々な個人メディアを通して

実際に生産側にいる同世代を知っています。

 

だから自分たちでもやろうとするのです。

 

有効需要』を前提に世界を見る経済学者は旧いのです。

 

抜本的に経済学も変わるかも知れません。

面白いことになりそうだな、と感じています。

 

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